病気になったことで伝えたい思い。

南由美

2013年09月01日 09:00





これは、退院が決まった日に子どもと一緒に撮った一枚です。

離島に住んでいるため、約1ケ月、離れ離れの生活でした

出張など、あらかじめ予定が決まっていたわけでもなく

突然離れて暮らさなければならなくなった私たち親子。

当時は死への不安の方が強かったものの、子どもたちに逢えないのは本当に辛かったです。


今回のことで学んだことを、無駄にはしたくなくて

誰かに何かを伝えたくて・・・。

本当ならば出る予定だった祭りのステージの時に

バンドメンバーに手紙を読んでもらおうと思い

病室でメッセージを書き、仲間に託しました。

その時のメッセージをそのまま載せます。






※術後1週間の時の思いを書いたものです。


32歳2児の母。


二人のこどもが小学生になり、やりたいことに挑戦ができるようになったので、


バンドに入れてもらいステージに出始めたところでした。


7月15日の祭りステージ


27日の港祭りで歌うのを楽しみにしていたはずが、


15日、祭りで歌っている最中に激しい頭痛が起き…


病院で検査したら


「くも膜下出血だよ、もう動かないで」と言われ


すぐにヘリで沖縄の病院に行くことになったのです・・・。


その日を境にガラッと生活が変わりました。


選択肢もなく、こども達とは急な別れ


いつも仲良く一緒にいた旦那さんとは1日に1時間しか面会できず


有無も言わさず頭の手術。


逢いたい人に会えない


ご飯も普通に食べれない


髪の毛は一部無くなり


お風呂も トイレも 何もかも・・・


看護士さんに助けてもらわないとできない。


今まで普通に出来ていたことが突然出来なくなり


死への恐怖をこんなに若くで味わったことも


全て、私が生かされて、何か神様が教えてくれたんだろうなって思いました。


これまで、自分の人生をうまく生きられず、


時には、自分は不幸だ、死にたい・・・と思ったこともありました。


でも、違う。


もう違う。


そう思いました。


同じ病気で命を落とす人もいるのに、自分が助かったということは、


私はみんなに生かしてもらえてるんだと思ったのです。


今はリハビリ中で、まだ動けませんが、


体が治って島に戻ったら


またステージで歌いたいし


命は今日が最後かも、明日が最後かもわからないのだから


人生を過去や境遇のせいにしないで


毎日やりたいことを精一杯やり


逢いたい人に会い


家族や友達には毎日ありがとうの気持ちとハグを


いつ、命や体が思い通りにならなくなっても精一杯自分の生きたいように生きようと思いました。


いつも私は、歌う時に、誰かに何かを伝えたくて、その人なりに何か感じてほしくて歌っています。


だから今回は、今の気持ちを正直に皆さんに伝えたくて言葉に書きました。


今日は、私の気持ちも背負って、仲間が精一杯歌ってくれると思うので、


聴いてくださる方は、自分の心に語りかけながら、歌を聴いてみてください。


私が元気になったら、また仲間とステージに立ちます!




これが、病気がわかってから手術を受け、命が助かった直後に自分が感じていた思いです。



このブログをいつも読んでくださる方も


偶然通りかかって読んでくださっている方にも


何か少しでも伝われば・・・と願っています


この日常。


普通に生きていること。


誰かがそばにいることは


決して当たり前ではありません。


毎日が奇跡。


毎日が幸せなのだと思います。


わかっているようで


実際に死を目前にしなければ本当の意味ではわかっていなかったな~と


助かった今だから言えること。


私は神様から


とても貴重な経験をさせてもらったのだと思います。



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