子どもに“あとでね”と言い続けるとどうなるか。

南由美

2012年03月29日 12:35

うちの子(特に下の子)


もちろん、トイレにはもう一人で行けますが、


トイレに行く前に必ず


“お母さんトイレ!!”と言いに来ます。


例えばそこで、私が忙しくて、背中を向けたまま


“うん”とだけ言うとします。


すると、次男くんは私の顔を手でプイッ!!と自分の方に向かせて


“ねえお母さん、ボク、トイレ行ってくる!!!”と、また言います。



私が



“わかった、行っておいで”と言うと



ニコーッと安心した顔をして、トイレに行きます。。。笑



このやりとりを、3歳ぐらいからず~っと繰り返してきて思うのですが、


この時期の子どもにとって、一番必要な事は


親からの、受容と共感ですよね



子どもはトイレまでついてきてほしいわけではなく、


ただ、自分の行動を、本当にしていいかどうかの『確認』


お母さんがいつでも自分を見ているという『安心感』を得たくて


“わかった 行っておいで”の言葉を待っているのです



今日のタイトルの“あとでね”という言葉も・・・



忙しい主婦のみなさんは、必ず遣ったことがあると思います。(もちろん私も、何度もあります)



子どもが何か面白い事を思いついて


“ねぇねぇお母さん!見て~!!”と言った時。



母は、台所でバタバタご飯を作っていて、今忙しい



“ごめん、後でね”


子どもが、何か伝えたい事がある時



“ねぇねぇお母さん聞いて、あのね、〇〇がね・・・”



母はその時、録画していたドラマの一番面白いところで・・・



“ちょっと今大事なところだから後でね”



その時は、自分達も、本当に何かに集中していて、


“後で”ならゆったりと話を聞いてあげられるつもりで



“あとでね”と言っているのですが、



子どもは、大人とは違うので



大人が後から“さっきのは何だった?”と聞いたところで



もう別の事に興味を持っている・・・ということがほとんど



子どもがその時、その瞬間に伝えたかった興奮や感動は



“あとでね”の言葉を言うたびに、なくなってしまうのです



子“お母さん、見て!!”


親“なになに? うわ~ すごいね、上手にできたね”



子“お母さん聞いて!!”



親“どうしたの?うんうん、そっか~^^”



たったこれだけの受容をするかしないかの積み重ねで


親子の信頼関係や


子どもの自立心の芽生えに、大きく影響していくんですよね。



だから、大げさな話、ほんと~~~~~に忙しくてどうしようもない時は



聞いてるフリだっていいぐらいです(毎回フリだけではNG)



とにかく、子どもがその時伝えたい気持ちを


受け止め、一緒に感じて、喜怒哀楽を味わってあげること



そう思っている私は



次男くんが、何も言わずに自分でトイレに行くようになるまで



“お母さん、トイレ”


“わかった トイレ行っておいで~”というやりとりを、


続けます




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